準備不足で最高に困った海外旅行 あるBMXライダーの実話編

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BMX、スケートなどをガチンコでやっていて上手くなったら本場アメリカで乗りたくなる
本場アメリカにチャレンジすることは勇気のいることだと思う

今回2人の青年が下の映像の場所:Terrible Oneのランプで乗るという目標を持ってアメリカに行った

■Terrible Oneのランプでのセッション映像


このランプを持っているのはTerrible Oneで、Terrible Oneを経営しているのは、このブログでインタビューにも答えてくれたJoe Rich


青年たちのもくろみ

日本のBMX界で実力もトップクラスになり、もっとチャレンジをしようと2人の青年がアルバイトでお金を貯めてTerrible Oneにあるオースティン テキサス往復の飛行機のチケットを買った

ここまではいいが、この先が実際にいろんなラッキーなこと、アンラッキーなことがあったのでここで紹介してみる

行く前の準備

滞在期間: 1ヶ月
所持金:  2人で3万円
滞在先:  モーテルを1泊予約していて、その後は予定なし、モーテルが空いていた場合は宿泊の延長ができる
英語力:  英語はまったく話せない
レンタカー: 年齢と所持金、クレジットカードがないため借りられない
現地の友達: いない


出発前の現地ライダーとの連絡

2人はTerrible Oneのランプに乗りたいとのことでJoe Richにメールをしたみたみたい
でも、Joeは海外に行っているため返事をもらえなかった
Joeとは僕は友達なので、彼にメールを送る時にCCを入れれば、僕もメールで口添えをすると言ったが、実際僕にメールは送られてこなかったため口添えもしなかった
その後、また僕に相談してきたので、同じAustin Texasに住んでいるStew Johnsonを僕は紹介することにした
Stewにメールをしたら快諾してくれ、青年たちも現地で会う人ができた


アメリカでの出来事

3月4日:1人が手を骨折

Stewが青年たちをトレールに案内してくれたが、1人がトレールで乗ってするぐに転倒して手を骨折してしまった

トレールをイメージできない方に、オースティンのトレールの動画があったのでご覧ください
これがトレールで、ここでジャンプをします
Flow'n in Austin!

骨折して、すぐに病院に行って診断
そしたら、骨折した手にピンかネジを入れる手術が必要と診断をされ、手術を行う専門医を新たに探すことになった
青年たちは英語が話せないため現地のお医者さんが言ったことをStewが聞いて、僕にメールをした後、僕が電話をする
僕が電話で青年たちに話すという非効率的なコミュニケーションをしていた
Stewは青年たちの加入している保険を取扱ってくれる専門医を探す必要があることと入院をすることを考え、青年たちのオースティンでの滞在期間を知りたくて、僕が電話をしてStewと青年たちの通訳をした
診察が終わっておのおの自宅とモーテルに帰宅


3月7日:泊まるところがなくなった

青年たちが滞在していたホテルが空いている部屋がなくなったのか、追い出されたみたいで下のメールをStewに送った

hello stew
excuse me to day stew home stay ok?
no hotel
sorry

このメールの内容がStewには分からなく僕にメールで相談がきた
Stewには「ホテルから追い出されたから、お前のところに泊まりたい」と言っていると伝えた後
Stewは青年たちをホテルまで迎えに行き、Stewの家に一晩泊めることにした


3月9日:Stewから相談

Stewから以下のような相談メールが来た

「なぜ、彼らはホテルに泊まらないのか?俺の家には既に4人が泊まっていて、さらに2人(Chris Doyleたち)が撮影のため泊まることになっている。すでに人がいっぱいいるため助けたい気持ちはあるがちょっと困っているんだ」

僕はStewに電話をし、Stewと青年たちと話した
分かったことは、青年たちの所持金が3万円で残りの滞在期間が16日間ということだ
Stewから既に$80を借りていたため、週明けに3万円をドルに換金してStewにお金を返したら、だいたい$200が手元に残る
$200で2人は16日間を食いつないでいかないといけない
1日に使えるお金は$6.25だ
この所持金ではモーテルに泊まることもできないし、食いつないでいくことだけでも足りないぐらいだ
そこでStewには、青年たちを泊めてくれとお願いをし、所持金も少ないことを話したら驚いていた
青年たちにはStewの家にやっかいになるからStewの家の掃除、皿洗いをやることアドバイスをした

翌日からStewの家で青年たちは片付けをし、Stewは喜んでくれた
片付けをやっていれば滞在しててもいいとStewから言ってもらえ一安心した


翌日からは、Stewと僕で手を骨折した青年を手術する医者を探すことにした
手術をする本人は英語が話せないため、診察を断る医者もいたが何とか見つかった


3月14日:手の診察をしたが...

医者に行き骨折した手の手術が必要ないことが分かり一安心
しかし、もう1人がこの日に右足首を骨折した
2人目を病院に連れて行く時に僕はStewからメールをもらって、僕から彼に電話をして状況を聞いた
また、お医者さんが何か骨折をした青年に聞きたいときには僕が電話越しで通訳になってくれとも頼まれ日本で待機をしていた
結局、通訳も必要なく青年の足は骨折と診断され足にギブスを巻かれた後、Stewは電話から僕に下の写真を送ってくれた
kidsinusa.jpg

その直後、Stewからは2人を帰国させるのがいいのではないかと提案を受けたが、2人はお金が無く
帰りの飛行機チケットは日にちの変更ができないもののためどうしようか悩んだが
骨折して緊急ということでStewが掛け合ったところ$530を払ってフライトを変更できることになった


3月17日:帰国

3月17日に日本に向けて帰国し何とかこの旅は予定よりも早い帰国と予定よりも多い怪我で終わった


まとめ

何も用意をしなかった青年たちにStewを紹介したのはよかったのかと思う
Stewの助けがなければ、コミュニケーション、宿泊、換金、食事が25日までできなくなっていたため、オースティン テキサスでホームレスになり餓死していたのかもしれない
また、帰国後に青年たちと話したら自分の無力さを痛感したと言い、英語を勉強して来年もアメリカに行くと言っていた
再チャレンジをする心意気は最高だ!しかし本当に英語を勉強をして最低限のコミュニケーションができるぐらい勉強をし続けられるのかは疑問だな
でも、英語を話せるようになり、国際的なライダーになって欲しいというのが僕の願いでもある

Stewには大変な迷惑をかけたということで、僕は謝ったのだが
Stewは逆に彼が日本に以前来た時に世話になったからその恩返しだよと快く言ってくれた
本当Stewは本当にハートのある男だ

旅に行くときは準備を十分にしないといけないね(笑

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