プロライダーについて具体的に考えてみる【悩み相談】

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下の内容の相談を先日、メールでいただいた

相談なんですがBMXのプロになりたくて練習していますが急に成長が止まっていました…
しかもそれに伴い楽しさがあまり感じられなくもなってしまいました…でもBMXは好きです!
どうしたらいいか分かりません…
どうすれば良いでしょうか?
Shoe-gさんもこのような事ってありましたか?

送る主と何回かメールでやりとりして、僕と彼でどんなプロライダーになりたいのかをちょっとだけ話し合ってみった
今日のエントリーは人によってプロライダーの定義がバラバラなので、それをざくっと分類してみよう

BMX同様に他のアクションスポーツ:スケートボード、スノーボードも同じことが言えるのかなと思っている

人によって違うプロライダーを分類

今回はプロライダーをファイナンス視点で見たときの分類
(これは収入の度合いで分類しているだけで、ライダーの実力とは直接比例しない)

クリックして拡大画像を見る

BMXで自活している

1.裕福の暮らしている
ある程度広い住む場所を持っている、家族もいる、
今自転車を乗るのを辞めても1年間は食って行けるだけのキャッシュを持っている

2.かろうじて食べている
自分の住む場所を確保しているが、客観的に見て裕福とは自分では思えない
今、自転車を乗ることによる収入がなくなると3ヶ月後の家賃が払えない

BMXで自活していない

3.おこずかい、必需品はまかなえる
実家に住んでいるため、家賃がいらない。食費もあまりいらない
自分の旅費、日々の雑費、遊び代があれば、BMX以外の仕事を行わなくても暮らしていける

4.BMXによる収入は無いがスポンサーからの物品提供がある
BMXからの収入が月々の出費よりも少ないため他の仕事をしている
スポンサーから物品はもらえるため、BMXを行うための出費は少なく抑えられる

5.何ももらえてないが大会はプロクラスに出場(またはプロ資格所有)
BMXによる収入もスポンサーからの物品提供も無いが大会はプロクラスで出場している
または協会のプロ資格を持っている

あなたはどこから上が本当の意味でのプロライダーだと思います?
また、プロライダーを志しているライダーの方はどこを目指したいですか?


僕の考えるプロライダーとは

辞書でProfessionalの意味を調べると下の2つの言葉がでてくる

Professional:専門家。本職

専門家と本職のどちらを自分の考えるプロと決めることでプロの定義が変わってくるが
僕はプロは上の2つの言葉の論理和だと考える。
プロとは専門家であり本職である。

本職ということはそれで食べているぐらい稼いでいるということだ
そこまで実現し、自分のやっているスポーツで自活していれば、誰からもプロライダーだと認識されるだろうし
自分からプロですと言わなくても回りがプロと認めてくれる
これが生き様としてはかっこいいと思う

逆に4番、5番でプロと言うのは僕はあまり好まないが、まだまだ4番、5番の上はまだまだあり、経済的自立ができるようになるために日々考えて、努力することが必要だと思う

個人的には、プロライダーだろうとなかろうと自活しているということは立派だと思う
何かを仕事とし、その仕事でプロと認められることができるようになったら相当立派だ
そんな人に僕はなりたいと日々思っている


プロライダーを志しているライダーはどこを目指したいですか?

質問をくれたライダーのようにプロライダーを目指しているライダーたちがいるのなら
プロライダーになるための具体的な目標を設定してほしい、それが僕の願いだし、アドバイスだ
僕は21歳に日本の大会で優勝してから自分の定義するプロライダーにはなれなかったが
世界のBMXシーンでは結構名が売れたライダーになれた

僕が昔設定した具体的目標と成果

僕は22歳でアメリカの大会に1人で参加したときに運良く2位になり、アメリカのビデオに出ることができた
それから8年間僕が持っていた目標は年に1回はアメリカ発のビデオに出演することだ
そのためにアメリカでは他の人があまりやっていない技をやろうと考えていた
23歳から毎年、1回以上はアメリカのビデオに出演していた
合計50回以上アメリカのビデオに出演し、雑誌、Webにも出るようになった
結果、ライダーとして自活はできなかったが副産物がたくさん得られた
そして、BMXライダーだからできたこんな仕事に書いてあるたくさんの仕事を行うことができた
そして、今までスポンサーさんから何を提供いただいたかで書いてあるようにたくさんのスポンサーさんから応援をしていただいている。

自分のなりたい姿を具体的にイメージして、それを目指して一生懸命行えば、何か結果が出たりするもんなんだろう


まとめ

人によってはスポンサーがついたらプロライダーと言う人もいる
でも、スポンサーからいただく物も大小あるので、
例えば、スポンサーさんから年間800万円をもらってますという人と
スポンサーさんから1年間にステッカーを20枚もらってますというのでは大きく違うよね
前者はスポンサーさんからの収入で暮らしていけるから立派なプロライダーだろう
後者の場合、ステッカーをもらっただけでは、1年間食べていくことができない
これでプロライダーと言うのはどうだろう?

プロライダーになりたいのなら、具体的に何をいつやるのかという目標を立てることから始めるのはどうだろう?
とかく若いうちはダラダラと時間に身を任せて何も過ごしてしまいがちだが
心からプロにならない限り、実際のBMX、スケート、仕事でもプロにはなれないと僕は強く考える

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