プロになる自信はありますか?と相談をもらいました

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下の相談メールをもらったので、これを機会に考えてみます

僕は15才でストリートを2年くらいやっています
shoe-gさんは今までプロとして活躍されてきたと思います
その裏には、もの凄い努力があったと思います

そんなshoe-gさんがもし今、昔にBMXを始めた年だとして
今からBMXを始めたとするとプロになる自信はありますか?

僕は今、上手い人がいすぎて、自分がどんどん下手に思えて不安になったりします
良かったら教えてくださいm(_ _)m

質問に回答

いただいたメールで僕に対する質問は下だ

今、昔にBMXを始めた年だとして
今からBMXを始めたとするとプロになる自信はありますか?

僕の単刀直入な答えは分からないです

僕がBMXを始めたのは12歳、当時はプロライダーという言葉よりもファクトリーライダーという言葉がメインだった
当時の僕はファクトリーライダーを目指していたかというと、全然目指していなかった
ただジャンプが好きでジャンプをしていた
だからプロライダーになる自信があったかという質問に関しては、プロライダーになろうとも思わなかったから自信も何もなかった
僕はただBMXが楽しくて乗りまくっていただけだ


自分がプロライダーみたいなことを考え始めたのは21歳の冬

21歳の夏で日本の大会で初めて優勝した
その後6ヶ月たった冬の大学4年になる直前、回りの学生たちが就職活動をし始める
僕は企業に就職するのか、BMXライダーとして稼いでいけるのかの2つの道があると思った
当時のプロライダーとして浮かんだのはMat HoffmanJay Miron
彼らのライディングと比較すると、自分のライディングは全然足元及ばなかったため、就職活動を始めた
それが21歳の冬


就職してもプロライダーの憧れはなくならなかった

就職し働きながら週末にBMXに乗り、日本の大会に出てはアメリカにも遠征をし続けた。もちろん予算は自腹だ
自分のメディアでの露出は国内では毎月3、4冊の雑誌に出続ける時期もあり、海外のビデオ、雑誌、TVにも出ていた
だから、24か25歳のときにスポンサーに対してメディアに出たときにお金がもらえるか交渉をしたみたが、まったくダメだった


就職してよかった

消去法で就職し、働きながらBMXをやったが
26歳のときにビデオレーベルは始め、27歳のときにBMXのTV番組も行ったりとBMXとビジネスをつなげることを行った
これができたのは、当時働いていた会社でエンジニアと営業の両方の仕事を行っていたからだ
商売の基本的なルール(見積、請求など)、お金の流れ(仕入れ、代理店、お店、エンドユーザー)、どうしたら売れるのかなどをなんとなく学んでいた
ビジネスを行うことによって得られる収入はスポンサーからメディアに出てもらうボーナスの想定額よりも全然大きな金額だったことと、自分で商売を作っていることから、こっちのほうがいいということが分かった


プロライダーになるのもいいが社会人もいいよ

20歳を過ぎて学生が終ったら、自分の足で自立するのが1つのあるべき道だと僕は思う
プロライダーになってフルタイムで自転車に乗るのもいいと思う
でも、自立するためにはビジネス、仕事がどう動くのかを知らないと商売をするのが難しい
20代後半、30代になると自立していたほうが女性にモテることは確実だと僕は思う
自立するということを考えると社会人を経験することはとても重要だろう


最後に

質問をしてくれた人の答えにいろいろ余計なことを書き足してしまったが
15歳でBMXに乗り1つの大きな目標としてプロライダーになりたいというのがあるのだろう
BMXライダーとして行きつくところ=プロライダーになる という式が彼の頭の中にあるのかなと感じました

この式を彼は頭の中に持っているか分からないけど、もし持っていたとしたら
もう一度そもそもBMXを始めた理由を再度思い返してみるといいのではないだろうか
なぜなら、プロライダーになることはBMXをやる目的ではなく、1つの通過点である
プロライダーになることばかり考えると大事なことを見失ってしまう恐れがあり
一番大事なことは自分が何でBMXをやっているのか、そしてどれだけ好きなのかということだったり仲間、BMXで行った努力だったりするだろう
本当にプロライダーになりたいのなら、誰よりもBMXを愛し、好きでい続ける必要がある
だからこそ、自分がBMXを始めた想いを思い出し、そこからブレていないのかを確かめてもいいかも
それに加えChad DeGrootのインタビューで彼は人間性がプロライダーとして70%を占めると言っているため謙虚で勤勉で努力家でいるほうがいいだろう

もし、そこまでの強い思いがあるのなら下の本を読んでみるのもいいと思う
本当に勝負で勝ち続けてプロとなる人の大事な要素が書いてある
雀鬼流。—桜井章一の極意と心得

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