BMXをやって得たこと、失ったこと

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25年BMXにしこたま乗っていた間、自分にはいろんなことがあった。
観客、ファン、スポンサーさんから応援していただいたり、女性にモテようと頑張ってことなど盛りだくさんだ。
でも、怪我をしたり大変なこともあった
ていうことで、自分のライダー歴を振り返ってみて得たこと、失ったことを整理してみようと思い立った。


BMXをやって得たこと

BMXに打ち込んだ最高に充実した楽しい時間

人は大好きなことに打ち込んでいるときは時間を忘れるぐらい楽しんでしまう
そんなことを20年以上やり続けられたことはとても幸せなことだ
BMXに乗って高揚することは自分の心にとてもいいことだと実感している。


国内、海外でたくさんの友達ができた

友達がいない国内・海外の地に行ってもBMXをやっている人とならすぐに友達になれる、それがBMXのいいところだろう。
さらにラッキーなことに海外の大会に頻繁に行ったため、海外ライダーの友達もたくさんできた
また、日本と海外の雑誌、ビデオ、TVに自分が出演したため、知らないライダーからも話しかけられることが多くなり友達ができやすくなった
BMX友達は自分のBMX生活をより豊かにしてくれる大事な要因だから、自分はラッキーだと思う。

BMXへの深い知識と経験

BMXを25年間も乗り、26歳のときにBMXのビデオを作って、販売し、その4、5年後には輸入代理店ZEN DISTRIBUTIONを立ち上げたりしたためBMXとBMXの商売がどうなっているのかがよく分かった。
そんな知識とビジネス経験を得れたことは自分の中での貴重な体験だ。


BMXの技の技術

BMXに関する知識も増えたが、それよりもBMXに乗る技術をガッツリ得ることもできた。
一言で表現すると"Bike Control"でしょうか
そんなBike Controlが身に付いているので、BMXに乗れば、僕はいつでも楽しむことができる。
自分を自分で満足させる術を1つ身につけたんだ。


TV、雑誌、ビデオなどへの出演した実績と大会での勝負実績

BMXをやってなければ僕は日本、海外のTV、雑誌、ビデオに出れたのだろうか?
他のジャンルのスポーツなどを仮にやってたら、同じように大会で勝つことができたのだろうか?
分からない。
でも、BMXをやってて得たメディアへの出演実績、大会での実績が得られたことはとてもラッキーなことだと思う。
雑誌、TVに出演した当初の23歳のときに夜11時のテレビ朝日の番組で僕を取材してくれたときことがあった。
その翌朝の通勤の電車で「俺のことを昨晩みんなTVで見ているから電車で声かけられるだろう」と思って通勤電車に乗った。
でも、誰1人と声をかける人はいなく、チラ見をする人もいなかった(笑
このように当初を舞い上がるけど、数を重ねるごとに慣れてきてメディアに出ても平常心でいれるようになる。
大事なことは多少の変化があっても平常心でいられるようになることを僕は学んだ。


数々の大会に出場して鍛えた勝負マインド

僕が出場した大会の数は100を超えるだろう。
毎回大会で勝負をするから、それは勝負マインドが鍛えられる
BMXを通した自分の心の変化(20歳~36歳)でも書いたが
20代のときは勝ちたいという欲求がとても強かった
それぐらい勝負に対してどん欲だった
だからこそ、毎回大会では自分の意志を研鑽して、意志の力を鍛えていったのだろう。


自分との闘い方

勝負マインドと似ているが、大会では他のライダーと競うが、BMXプロライダーとして一番多く戦うのが自分自身である。
具体的に自分の中の何と戦うのかというと、自分の中にいる恐怖、迷い、自分を集中から妨げる雑念、欲との戦うのだ。
自分との闘いに関してコツがあるのかどうかは分からないが、筋トレと同じように繰り返し行うことで上達していくものだと僕は実感している。
また、繰り返し行うことで自分なりの方法を見つけることもできる。
だから自分に勝ちたい方はいろんな方法で自分と戦う機会を作り続ければいいのではないかな。


リスクマネージメント

始めての技に挑戦するときは、できるだけ怪我を避けて挑戦したい。
そんなときのリスクマネージメントを自分はBMXを通して学んだ。
方法としては、やりたい技がゴールだと設定して、そこに到達するために一気にやるのではなく、ゴールまでをいくつかのステップ(段階)を分解をする。
そして一歩一歩挑戦して段階を踏むことでリスクを減らすことができる。


自分でも日本一になれたという驚き

何でもいいので日本一になるというのは悪くないことだろう。
自分もBMXで日本一になれるなんて思っていなかった。
「俺でも日本一になれるんだ」と本音では思ってしまう
自分が他の人と比べて特別なところは無いと思うので、誰でも日本一になる可能性を持っていると思う。
大事なことは自分の可能性を信じて努力しつづけることなのかと最近思うようになった。


大会、デモなどで多くの人に感動を与えたこと

自分のライディングで人に感動を与えられるなんて、こんな嬉しいことはない!
こんなことをたくさんの大会でできたと実感をしている。
これが自分がBMXをやっていた得た一番素敵なことだと僕は思うんだ。


失った物・こと

両膝の靭帯

怪我暦の図解【イラスト付き】でも書いてあるが、怪我はたくさんした。
自然治癒する怪我としない怪我がある。
自然治癒しない怪我では、両膝の靭帯を切ったことだろう
僕の両膝はぐらぐらですw
普段の生活でたまに左膝が外れることもあるんだ
これは僕がBMXで失った大きなことだね


たくさんの脳細胞

転んで頭を打った回数、数知れず。死んだ脳細胞も数知れず。
人って首から上を打撲すると、やる気・戦意が急激に下がる。
それだけダメージが体にあるのでしょう。特に頭を打つと脳細胞が死ぬと思う。
僕はいったい何万、何十万の脳細胞を失ったのだろう?
失った細胞数を覚えることができないぐらい、脳細胞を失ったみたいだ。


他のことをする時間

BMXに本当にたくさんの時間を僕は捧げた
反対に何か他のことができる時間を失ったと解釈もできる。
でも、BMXに乗る時間を10年前の僕が我慢したとしたら、何をしていたのだろう?
何か有意義なことをしていたかな?
そうは思えないから、やっぱりBMXをやっててよかったと自分で結論付けてしまう。


BMX友達以外の友達と遊ぶ時間

BMXに人生を捧げるぐらい乗っていると遊ぶ友達もBMX友達になってくる。
BMX友達以外と遊ぶことはほとんどなかった。
でも、嬉しいことBMXとは関係のない素敵な友達がたくさんいるんだ。
今は以前ほど僕がBMXに漬かっていないから、BMXとは関係ない友達と遊ぶことが多くなっている。
それも非常に有意義な時間を過ごすことができるので幸せである。


最後に

得たこと、失ったことを列挙してみたが、失ったことがあるからといってBMXをガチンコにやったことを後悔することはさらさらない
付け加えると失ったことに関しては、失ったことで自分は多くを学んだ。
人間は失敗から学ぶことが多いというのは、ここでも実感をした。

では、僕がBMX以外のスポーツをやっていたら、同様のことを得て、失ったのだろうか?
僕はBMXでジャンプするのが大好きで、それをやり続けたのだが
例えば、ゴルフ、テニスなどだったら、僕がBMXで燃やした情熱と費やした時間と同等の情熱と時間を費やせたかと自問してみると
答えは"No"だ。
そこまでの理屈抜きに「俺はこれだ大好きなんだ!!!」と言える何かが見えないからだ。
僕はBMXにどっぷりハマってやり続けたからこそ、こんなにも得たことがあるんだと今、振り返って思う。
僕はBMXに出会えて、BMXにのめり込んだことをとても幸せに思っているんだ。

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