BMXが僕に教えてくれた6つの大事なこと

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BMXをはじめとするアクションスポーツって一度好きになると、何もかもそっちのけになるぐらいハマってしまう中毒性がある。

僕も12歳でBMXと出会い、随分とBMXにハマった人間の一人だ。
20代なんてひどかった。仕事、恋人、何もかもがBMXを中心に回っていた。

でも、42歳の今になってBMXと出会い、大好きになり、BMXにまい進しまくったことで得た大事なことがいくつもあることを再認識している。
そんなことをここでまとめて書いてみる。

あなたも大好きなことがあり、そこから多くのことを学んだのではないだろうか。

2004年にAFRO PHOTO代表の青木 紘二氏に撮影していただいた一枚
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1. 楽しんでるときが1番いいパフォーマンスができる

これは、20代後半か30代になりたてのときだったと思う。
BMXの大会に出れば1位か2位を取っていたときに、日本の大会に出場したときに学んだことだ。
そのときまで3回連続優勝することが何回かあった。そのときもそれまでの大会で3回連続優勝しているときだった。そして決勝戦が始まる前だった。
僕は自分に「この大会で優勝したら、4回連続優勝するな。これって始めてだな」と言った。
結果、僕のライディングはボロボロで3位に終わった。

僕は順位に囚われていたため、いいライディングができなかったのだ。
この後、自問自答してみた。「俺は何のためにBMXをやっているの?...楽しむためだよな。順位じゃない」
1カ月後にまた大会があり、この大会から楽しむことを重視した。
そしたら、7回連続優勝した。

僕が学んだことは、自分を一番いい状態に持っていきたいときは楽しめばいいということだ。
これはBMXのみならず、仕事、私生活でも当てはまる。

今は週末に料理をして家族たちにふるまうことを楽しんでいる。
家族みんなでいい雰囲気が築けていると思う。
また、仕事でのチャレンジを楽しんでいる。いい結果が出ると思っているが、まだわからない。
でも、楽しんでいるから、いい仲間ができたり、今現在の結果はよかったりする。

2006年に山形寒河江にて開催された大会でのフレア
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2. 好きなことが見つかり、邁進したことが素晴らしいということ

BMXと出会ったのが小学校6年のときだ。
中学受験を終えてからBMXにどっぷり浸かる日々が始まった。
それまで何かにハマることはあったが、BMXほどのハマったものは僕の人生にはなかった。
1つのことを好きになって、突き進んで世界レベルである程度のところに行けたのは、貴重な体験だった。
そして、日本から世界に出たことで、さらに多くのことを学び、多くの素晴らしい経験をした。

例えば、初めてアメリカの大会に出場したときにLAからフロリダまで48時間かけてドライブしたこと。
このときカリスマライダーChad Degrootと一緒にドライブをして、友達になった。
さらにはPropsのRoad Fools3にも参加することができた。
これも素晴らしい体験で、学んだことをRoad Fools 3に参加して学んだこと3つを書いてみるにまとめている。

アメリカ遠征をたくさんしたことでたくさんの友達もできた。
遠征をたくさんしていたから、アメリカを中心としたメディア(ビデオ、雑誌、TV)にも多数出演することもできて、自分のことを知ってくれる人が随分と増えた。

アメリカ遠征についてはBMXライダーとして21回の海外遠征一覧とメモに書いています。よかったら読んでみてください。

BMXを好きになり、とことんやったことでたくさんのことを学び、経験し、世界・日本各地に行き、チャンスもたくさんいただくことができた。
BMXをコアとして、いろんな広がりが生まれることを知った。
たくさん行動をしたことが何かを生んでいくんだということをBMXは教えてくれた。

クロートレイルでローカルライダーたちのトレイン
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3. 何か始めることの素晴らしさ

26歳のときにBMXのビデオを作り始めた。
当時、Juicy Visionという名前でビデオを作って販売していたのだ。
始めた動機はあまり純粋ではないと思う。
当時、何社か僕を応援してくれるスポンサーさんがいた。
僕は毎月3,4冊の雑誌に載っていたので、スポンサーさんにメディアに載ったらボーナスをもらうことができないか提案してみた。
しかし、金銭をもらうことはできなかった。
そんなこともあり、自分でパソコンとビデオカメラを買って、ビデオを作って売ることでお金を稼ぐことができるのではないかと思い、パソコンとカメラを買った。

1本目のビデオは900本売れ、2本目は1700本、3本目は1000本売れた。
そして、ケーブルテレビ、スカパーで放送しているスポーツ専門チャンネルにてBMX Gravityという毎週15分のテレビ番組を持つことになった。
BMX Gravityは6年ぐらい続いた。

さらにJuicyVisionを最初に作った時にJuicy VisionのWebサイトを作りたかったから、自分で作った。
それが僕にとって一番最初にWebサイトを作るきっかけになった。
これがあったから、僕はインターネットの仕事を今している。

パソコンとカメラを買ってビデオを作ったことが発端で、いろんなことが生まれたのを今振り返り、BMXが大元のきっかけということも認識しちゃうな。

何か始めちゃうって面白い。
人間は変化を嫌い動物だし、何か始めることは楽じゃない。でも、楽じゃないことをやると何かが生まれる。

Green Gとの撮影会でGreen Gが撮影したスパインでのインバート
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4. やってきたことは裏切らない

人生生きていると、いろんな人と出会う。
ときにはダマされることもあるでしょう。
相手がダマそうとしてなくても、自分がダマされたと思うこともあるでしょう。
そんなことがこの先もあるかもしれない。

企業などの組織にいるとほぼ明らかなのは、上の人たちがあなたに依頼してくることはその人がやりたいことで、あなたのためのことではないということ。
だからといってやらないのではなく、うまく利用する術を学ぶことが大事。

でも1つだけ確かなことは、自分がやってきたことは、決して裏切らない。
だから、自分が信じた道を突き進もう。

2000年前後に撮影されたXupバックフリップ
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5. 自分のパフォーマンスと人生を変えてくれるのは自分だけ

BMXの大会でうまく乗れた、乗れなかったのは、全て自分の責任なんだよね
アメリカの大会に行くと、世界のトッププロのライダーたちと一緒に乗る。
彼らはうますぎて、どうしようかと思うんだ。
一度、真面目にBMX辞めようと思ったこともあったぐらいだ。
そんな精神的なダメージを受けても大会では乗るしかない。
そして、そのときのライディングは全て自分の責任なんだ。
ショボイ ライディングしたら自分が下手なだけだし、ジャンプ台が悪いわけじゃない。
具体的に、アメリカに大会に行ったときに、今まで見たこともないぐらい大きいジャンプ台などのセクションで乗らなければいけなかった。
トッププロライダーたちは、そのセクションでガンガン 凄い技をかましまくる。
僕はそのセクションに慣れるだけで精一杯な状態(笑
3日間の練習期間のうちにジャンプ台に慣れるために2日はかかった。
もう全部、俺の責任で、俺の実力


6. 大会パワーだけに頼るな。普段からパワーをつけてダントツの存在になれ

BMXライダーの多くは大会になると、普段やっていない技をやってしまう。
大会という晴れ舞台になると、頑張っちゃうんだよね。
それを僕たちは"大会パワー"と呼んでいる。
僕は、20代のときに考えて実行していたのは下のことだ

  1. 他のライダーたちが大会パワーを使って行う技を、普段できるようになること
  2. 大会になったら大会パワーを使って、さらに凄いことをやってしまう
  3. そうすれば、ダントツに凄い技ができる

だから普段の練習からガチに練習をした。
できるだけ自分の限界を超えることをチャレンジしまくった。
そのおかげでチャレンジすることと、チャレンジするときに一番の障害となる恐怖をどう無くすことが得意になった。

もし、あなたがこれと似たような状況なら、あなたが最後まで戦わなければいけない相手はあなた自身だ。
だから、昨日の自分を超え続ければいいだけ。
そうすればいつか都道府県内、日本国内、世界のどこかのエリアでダントツの存在になるだろう。


関連したことを下の2記事で書いているので、よかったら読んでみてね。
BMXで12年間日本1でいられた4つの理由
BMXで日本一になるためにやった5つのこと

2005年のいつもの練習でのエアー
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最後に

42歳のおじさんになって、改めてBMXが僕に教えてくれたことを振り返ってみると、たくさんあることに改めて気づかされた。
それが分かると、つくづくBMXを見つけて、BMXに乗りまくったことと、回りの仲間、家族に感謝する。
より多くの人が何か好きなことを見つけてまい進する素晴らしさに出会ってほしいと思う。
そうすることで人生が豊かになると思うんだ。

ガチなBMXライダーたちに伝えたい3つのこと

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