人を動かすための3つのポイント

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外資系コンサルの友人と去年飲んだときに、「彼がこれ読みました?」と見せてくれた本がスイッチ!だ。
その場で僕はamazonで購入をし、今年になってやっと読んだんだが、もっと早く読んでおけばよかったと思うぐらい読みやすく、面白い本だった。

2歳の娘も読んでいるフリをしてくれました

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本著は、変わりたくても、変われない。変えたくても変えられない。そんな悩みに答えるための考え方、方法について書いてあります。
理性は象使い、感情は象と分かりやすい例えて分かりやすくしている。
人間の行動は頭(象使い)で分かっていても、実行しないことがたくさんあります。
それは感情(象)が別のことをしたい、または気が向かないからですよね。
でも、感情(象)をうまく誘導してやれば、象は素晴らしいパワーを発揮し、成果をおさめるのです。

 


変化を起こすために考える3つのポイント

そのために考える3つのことが以下です。

1.象使いに方向を教える
 1-1.ブライトスポットを手本にする
 1-2. 大事な一歩の台本を書く
 1-3.目的地を指し示す

2.象にやる気を与える
 2-1.感情を芽生えさせる
 2-2.変化を細かくする
 2-3.人を育てる


3.道筋を定める
 3-1.環境を変える
 3-2.習慣を生み出す
 3-3.仲間を集める

各3つのポイントのざっくりとした解説を下に書きます。
細かなことは本著を読んでください。

 


1.象使いに方向を教える

1-1.ブライトスポットを手本にする

ブライトスポットとはうまくいっている部分のことだ。

ブライトスポットを探すということは、「いまうまくいっている部分は?それを広めるにはどうすればよいか?」と自問することにほかならない


人は通常、他人の悪いところに目が付きやすいものです。
でも、何かを変えるためにも良い部分を積極的に見つけ、それを手本にするという方法です。


あなたが自分自身の象使いや、変えたい相手の象使いに訴えかけたいと思うなら、戦略はシンプルでなくてはならない。
まず、ブライトスポットを手本にしよう。


ブライトスポットを探し、手本にすることは本著でたくさん記述され、僕も印象によく残っている。
ブライトスポットを手本にすることは何かを変えるときの強力な方法だと思う。


1-2. 大事な一歩の台本を書く
具体的な目標を設定することだ。
例えば、英語を勉強したいと思い「明日から英語を勉強しよう!」と目標を設定するのではなく、より具体的に「1日2時間2ヶ月間、英語を勉強する!」と具体的に台本を自分で書く


1-3.目的地を指し示す
目的地はどこで、そこに向かうメリットを理解すると変化は楽になる。
例えば、最近、僕は英語を勉強し始めたのだが、2ヶ月後にTOIECを受検し800点以上とることを1つの目的地としている。
そうすると、2ヶ月間、勉強をすることにモチベーションが沸いてくる。

 


2.象にやる気を与える

2-1.感情を芽生えさせる
人は理屈、ロジックだけでは動かない。
だから、ビジュアルなどで分かりやすくビックリするような形でメッセージを訴えかけることで感情(象)に訴えることができる。


2-2.変化を細かくする
最終目的地が限りなく遠いと象(感情)は怯えてしまう。
だから、象が怯えない程度に最終目的地までの道のりを細分化しよう。


以下は変化を細かくすることの大事さをはしごを使った説明です。

「ミラクル・スケール」の利点とは、はるか向こうの最終目的地ではなく、目に見えて実現しやすい小さなマイルストーンに目を向けられることだ。
高いはしごを昇るときに、てっぺんをぽかんと眺めるのではなく、次の段に専念するのと似ている。
てっぺんまではまだ何段もあるかもしれないが、正しい方向に着実に進んでいるという安心感を抱くことはできるのだ。


下のアメリカンフットボールのコーチも目標までの道のりを細分化している。

トレーニング・キャンプでは、「スーパーボール出場」という最終目標にしがみつく必要はありません。むしろ、目の前のことを目標に揚げるのです。
具体的には、「うまい戦術を展開できるチームになる」「常に最高のチーム状態でプレーする」「どんな時も全力でプレーする」「チームとしてのプライドを持つ」「常勝チームを目指す」「チーム内で互いを批判しない」などです。
このような目標を目指すにあたり、選手全員がその目標を達成している自分の姿を想像できなければいけません。
私は、事あるごとに選手たちを「目標が達成できそうだ」と激励し、同時にその次の目標へ導くことを忘れませんでした。
特に練習の成果が表れた日には、チーム全員を集めて、このように言ったものです。
今日はよくやった。本当に実りある一日だった。ならば、明日はもう一歩、完璧に近づいたチームワークを見せてくれ。それができれば日曜のゲームへの準備は万端だ」


目標、変化を細分化し、日々実行することは、実は大きな変化を起こすための唯一の方法かもしれません。
下にそのことが書いてます。

「毎日小さなことを改良していけば、やがて大きなことが起こる。大きな改良を早急に期待してはいけない。日々、小さな改良を求めるのだ。それが変化を起こす唯一の方法だーこうして変化が起きれば、それは持続する」


 


3.道筋を定める

3-1.環境を変える
環境が変われば行動が変わる。だから環境を変えよう!
具体的な事例は本著にいろいろ書いてあり面白い。


3-2.習慣を生み出す
行動が習慣になると、象使い(理性)の負担がなくなる。
習慣を促す方法を探すことが重要。


3-3.仲間を集める
行動は伝染する。そして、行動を広めよう!
変えたい行動があるのなら、それを注意してくれる仲間を増やす。
また、注意するのが嫌なら気付かせてくれる仲間を増やすなどさまざまな方法を考えることができる。


 


最後に

各要素の解説の文章量のばらつきがありすぎて、すみません。
理由は2つあります。
全ての要素をちゃんと書いたら著者に申し訳ないのと、
僕が読みながら線を引くのをサボったことです(笑

本著で特に印象に残っているのが、"ブライトスポットを手本"にするということです。
別のネタ元でEntrepreneurial Thought LeadersでのGuy Kawasakiの講演でもブライトスポットを手本にすることを話しています。
また、僕自身としても、人の良いところを探すという行為がとてもポジティブで気分もいいと思うのです。
ブライトスポットを指摘された人は嬉しいでしょう。そして、より良い方向へと変わろうとするのではないかと思うんです。
これが僕にとっても本著から得た大きな1つのポイントです。
あとは、人を動かすには、感情と理性の両方に働きかける必要があるということ。
このことは分かっている人は多いと思うのですが、両方に働きかけるためには下の3つのポイントがあることが新たな発見ですね。


  1. 象使いに方向を教える

  2. 象にやる気を与える

  3. 道筋を定める


最後に僕は、ハース兄弟の著書:スイッチ!を読んで、ハース兄弟のファンになってしまいました。
なので他の著書:アイデアのちからを読み始めてしまいました。

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