世界の大会に参戦するときの心境【Simple sessionを見て思い出す】

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今週末、エストニアで開催されたSimple Sessionの映像を見たら、すごいライディングの連発で目玉が飛び出て落ちそうになった。

下の映像はRideBMXに掲載されたSimple Sessionの決勝でのハイライト映像だ。

Simple Sessionハイライト映像


これを見るとBMXの技の進化の凄まじさと若いうまいライダーがどんどん出てきているのが分かる。

今回日本からは下の3人のトップライダーたちが参戦した。

米田"ダニエル"大輔高木"1040"聖雄のブログを読むと、彼らがSimple Sessionを1つの目標にして、オーストラリアでガンガン練習をしていたのが分かる。
ライディング映像もあるので、彼らの上達具合が良く分かる。
そして、彼らが大会会場であるエストニアに乗込み、大会でどうだったのかを自分たちの言葉で綴ってくれている。

2人とも結果は56位、61位であったという。
決してすごく良い結果とは言えないが、この結果の裏には血のにじむような努力とたくさんの物語があることを僕は察する。
僕も以前はたくさん海外の大会に参戦をしたので、僕が海外の大会で感じていた心境を下に書いてみる。

 


海外の大会に参戦するときの心境

1. 大会本番前の練習
日本ではトップレベルのパークライダーだった僕が海外の大きな大会に行くと、向こうのトップライダーと勝負をすると、まったく歯が立たない。
大会の本番前の練習のときから、それは感じる。

大会に出場するライダーたちは練習時間に我こそはという雰囲気でガンガン練習をする。
そして、練習なのに凄い技をどんどん繰り出してくる。
さらに大会会場のジャンプ台などのセクションが今まで乗ったことのない大きさだったりして、僕はセクションに慣れるだけで一苦労だ。
さらに、その慣れないセクションで技ができるようになったら、すぐに本番になってしまうことがよくあった。

自分が一番得意な分野で勝負をしているのに、ここまで世界で通用しないのか?!と思ってしまう。
だから、精神的に大きく殴られた心境になる。
この中で勝負をしないといけないプレッシャーを凄く感じていた。
ひどいときは、BMXを辞めようかと思ったときもあった。しかし自分からBMXを取ったら何が残るのか?と自問自答してみたら、あまり残らないことが分かったので、BMXをやり続けることにした。

 


2. 大会本番
大会本番になると、もう自分ができることを出し切ることしか自分にはできない。
だから、やるだけやる。
僕の場合は、他の人がやっていない技で、自分ができる技を成功させることを目標にして本番に挑む。
そして、怪我をせずに無事に終ることも祈る。

 


3. 大会本番が終了
誰もプレッシャーをかけていないのに、すごいプレッシャーを感じながら乗り終えたら。
怪我をしなくてよかったと自分で自分に言い聞かせる。本当にそうだ。 
そして、安堵感に浸る
以前はBMXがうまくなりたいがために、お酒を辞めていた時期があった。
しかし、アメリカでX-gamesの予選に参戦したときのプレッシャーが大きかったので、そのときの大会が終ったときには開放感を味わいたくてビールを飲まずにはいれなかった。

 


何を得るのか?
僕は海外の大会に参戦したときは、上のような心境をいつものように味わっていた。
面白いことに大会前の練習と大会本番を合わせて3日ぐらいの出来事なのに、この期間ですごく上手くなる。
ハイプレッシャーの中で集中して乗ることが自分を上手くしてくれるのかもしれない。
または一流のライダーたちと一緒に乗り、すごい刺激が自分を上手くしてくれるのかもしれない。
さらに、精神的にも強くなる。
世界レベルの大会に参戦し、ハイプレッシャーの中で乗ることは、乗った本人にしか分からないことがたくさんある。
精神を強くなればそれは何事にも通じるので、自分のとっては最高に良いことだ。
とにかく、「やってきたことは裏切らない」「チャレンジした人は強くなる」

 

最後に

今回は3人の日本人ライダーがSimple Sessionに参戦したことは、とても嬉しい。
ダニエルと1040(トシオ)は個人的にもアドバイスをしたことがあり心より応援をしている。
彼らのBMXにかけている熱い想いは、彼らをどこまでBMXをうまくさせ、世界のBMX界でどこまで活躍するのかが、僕はすごく楽しみだ。
是非とも、昔の僕以上に世界のBMX界で暴れ回ってほしい。
先輩BMXライダーとして切に願う

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