企業再生について学ぶのに良い2冊の本

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いつでも、最近のJAL、ウイルコムのように企業再生をするというNEWSを見かける。
そんなNEWSの中に良く出てくる単語として、"企業再生"、"会社更生法"、"民事再生"などがあるが
正直、僕はこれらの単語について詳しく知らなかった。
ということもあり、企業再生に関する本を2冊ばかり読んでみた。

1冊目は
企業再生プロフェッショナル
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この本は企業再生のプロフェッショナル集団のアリックスパートナーズが事業再生手法を物語形式で紹介している。
だから、とても読みやすくて、エキサイティングな本だ。僕はワクワクしながら読んだ。

企業再生と一言で言っても、企業再生の中にもいろんな段階がある。
この本では、各章が企業再生の段階別に分かれて書いているため、分かりやすい。
各章の物語の後には、ちゃんと勉強したい人向けに解説ページもあるので、きちんと学ぶこともできる本だ。

 

2冊目は
会社は頭から腐る
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この本を読んでいいと思った文章を下の4つに分類して列挙してみます


人の特性

人間は物事を認識するに際しても「見たい現実を見る」生き物である。
人間が真に客観的地平で物事を認識し合理的に行動することなどあり得ないのだ。
だから人間を理解する努力、理解する修練、さらにはそういう人間に自分の思い、考えを理解してもらう努力と修練が極めて大事である。
そこで私自身が今の時点で「考えている」重要な視点は何かというと、それは人間の弱さへの着眼である。


人間は安心したい生き物である。
おまけに人間は、自分が見たい現実しか見ない生き物である。
重要なのが、聖域を設けないことだ。そして、すべて同時並行的に取り組んでいくことが必要である。


人間とは変化を嫌うからチャレンジをしたくないのが本音みたいだ。
でも、人は人のチャレンジが見たいのだと思う。だからアクション スポーツでも新しい技を行うと見ている人たちは盛り上がる。
仕事・普段の私生活でもチャレンジが評価されるのは同じだろう。
でも、自分がチャレンジャーになるのは別の話しということだよね。

 

考え方

戦略を考える前提要素は、1.自らの市場の理解、2.競争ポジションの理解、3.基本的な経済構造の理解、という三つから成り立っている


変革を行う富山さんも3C(市場、競合、自社)という枠組みで考えるのですね
3Cのフレームワークは基本みたいだな

 

実力とは?!


必要能力

再生を担う人間には、三つの能力が必要になる。 事業を知っていること、経営を知っていること、そして人間に対する洞察力である。


試験でいい点を取る能力と人間に対する洞察力とはあまり関係がない。 人間を知らぬ者に経営の本質はわからない。ということは企業価値の本質も理解できない。 まずは無知の知からすべてが始まるのだ。


変革をやろうとするのなら、この3つの能力( 事業に対する知識、経営の知識、人間に対する洞察力)がいるのだろう
しかも、教科書でならえるものではなく、現場、人、社会で学ぶ能力みたいだ。
これに加え精神的な部分は下に記載している


強い精神力のために修羅場をくぐる

失敗することは非常に大事なことなのだ。 プロフェッショナルこそ厳しい事態に直面し、修羅場をくぐるべきなのである。 それが間違いなく、血となり肉となるのである。


若い世代のエリート予備軍がマネジメントで鍛えられていないのは、ガチンコ勝負をしていないからだ。ガチンコでなければ、本当の意味でのリーダーは育ちようがない。
ガチンコ勝負をしないということは、負け戦を経験していないということでもある。勝ちも経験しないが、負けも経験しない。
実はこの負けを経験するのが、ものすごく大事なことなのである。


僕の回りで幾人と凄腕ビジネスマンたちが、口を揃えて言うのが20代、30代で修羅場を通ることが大事だ。
20代、30代でぬるま湯に使って働いていると、使えない30代になり、リストラの対象になってしまうということも聞いたことがある。
若いうちなら火のある所に飛び込むぐらいがいいと言う。
実際にできるかな?と自問自答すると、僕は5年前に前の会社で大変な経験をしたので
その日々には戻りたくないと思う。
でも、修羅場が来たら逃げない自分でいたいと思っている。
正直に言うと昔の自分なら逃げていたことも、今は立ち向かえるようになっている。
これが、ここ5年の僕の成長なのだろう


自分基準を持つ

言葉が悪くて恐縮だが、頭の固い法律家や、ファイナンス学者の意見に惑わされてはいけない。
まったく資本市場と企業経営の現実を知らず、抽象論だけで語られる議論に、現実のビジネスに従事する人間は右往左往すべきではない。


自分の基準を持つことの大事さが、上の文章を読んで伺える
そのためには自分の価値観と知識を持つことが重要だと思う。


その他

そもそもマネジメントは、厳しい真剣勝負の世界で戦っていく体力、精神力の問題、そして人間に対する影響力の問題である。 これも大学入試や公務員試験では何も測れない。


人の実力って、一緒に働いてみないと分からないよね
ドラゴンボールに出てくる、戦闘力を計るスカウターがあればいいのだけどねw

 

変革のやり方

企業の再生には、強力なリーダー、あるいは求心力のある明確なガバナンス主体を持ってきて一気に組織を動かさないと、目の前の改革自体が進まないというパラドックスに陥る。


人間は一度手に入れたもの、しかも長年にわたり慣れ親しんだものは、手放したくない。
だが、「再生」という厳しい現実を突きつけられた局面こそ、
人と組織が真に変わり、過去の遺物を捨て去ることのできる千載一遇のチャンスである。


戦時にいちばんやってはいけないことは、二兎を追うことだ。
また、事業再生計画は単なる計数の計画ではなく、経営の変革仮説である以上、
実績に基づいて検証し修正をかけていく、 モニタリングの重要な機能となる。
だからこそニュース、とりわけバッドニュースは重要となる。


ガバナンスの真の使命は、
・経営者、経営陣をして企業価値を長期的、持続的に高めるように努力させること
・その過程で生じるさまざまなステークホルダー間の利害対立を企業価値の本質的な工場という共通のゴールに向けて調和合一する後ろ盾となること
・これらの役割について一義的な責任を負っている経営者、経営陣に、適格性がないと判断したら果敢にその任を解き、適任者を選任すること


渋沢栄一は「片手にソロバン、片手に論語」という言葉を残している。論語とは人間学で、ソロバンは経済合理である。
これを折り合わせ、相矛盾するものを正反合一していく。 ここには、絶対の正解はない。


変革時という大変な時期を会社が変わるチャンスと見る視点が面白いと思う。
そして、変革時でも、中間管理職などが既得権を手放すことは、理屈抜きで拒むだろう。
そんな抵抗勢力をも何とかする強い意志と優れた能力が変革を担う人間には必要なんだと感じる文章たちです。

 

最後に

企業再生の本を2冊紹介しましたが、企業再生とは何だろう?を知りたい方は企業再生プロフェッショナル
が読みやすくて、分かりやすいのでオススメです。
物語形式なので読んでいてワクワクします。
三枝 匡さんの下の3冊の本もどれも経営についてで物語形式なので、ワクワクしながら読めて勉強になる素晴らしい本だ

"経営パワーの危機"
戦略プロフェッショナル
V字回復の経営

企業再生について、より深く知りたい場合は富山さんの会社は頭から腐るが面白いだろうな

どんな仕事をしていても、どこかのタイミングで組織を変えないといけなくなるだろう
そのためにも、この2冊を読んでみた


P.S ブログ友達のエネ君が僕の本レビューを参考にしてくれているということでありがとうね