ファイナンスを勉強したくなる本 4種類

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以前、ファイナンスを勉強するための本を3種類を紹介したが、
そもそもファイナンスなんてつつき難いことを勉強する前に、ファイナンスに興味を持ったり、ファイナンスについてかっこいいイメージなんて持てたら、
その後勉強をするときにモティベーションを高くできるんじゃないかと思う。
実際に僕はファイナンスは得意ではないが、以下の本を読んで好きになったため、勉強するときに前よりは楽しくできるようになった。
ということで、読んでファイナンスが好きになるのではないかという本を紹介してみます。
では、一番最近読んだ本から紹介します。


M&A新世紀 ターゲットはトヨタか、新日鐵か?
mabook.jpg
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僕が思う、この本が面白い理由は以下の3つだろう


  1. ドラマ ハゲタカで起こったことが実際に起こる可能性があるのかを丁寧に説明している

  2. 事例に基づいて、その理由はファイナンス視点で分かりやすく説明しているため

  3. "なぜマイクロソフトは任天堂を買収しないのか"などの興味心をくすぐられるあるあるネタもあるが書いてある

さらに印象に残った部分を以下に列挙してみる。

・ドコモのM&A
ドコモが海外のM&Aに失敗しなければ、あなたの毎月のケータイ料金は少なくとも2500円は安くなった


・GEと日本の総合電機との違い。
GEは各事業部門で世界シェアが1位になる可能性のあるもののみを残し、他は全て売却していった。言わば「勝ち組」だけを集める事業ポートフォリオを構築していった


・どんな株を買ったら良いのかの判断基準
1.トレーディング(毎日売ったり買ったり)を行うのか、中長期の投資を行うのか、スタンスを明らかにする
2.自分の知っている会社の株を買う。会社の成長エンジンを見極め、経営者が会社を引っ張っていくだけの経営力を持っているかを見る
3.自分の子供を就職させても良いかといった視点で、投資先の会社を評価してみる。
子供の就職先を考えるからには、あなたは、その会社の将来性を知らずのうちに評価しているはずだからだ。


・海外経営者の株価に関する感度
海外企業の経営者は、よほどのことがない限り株価を下げることにつながりかねない買収は仕掛けてこない


・最近のM&Aについて
「M&A新世紀」で頭角をあらわしてきた企業は、必ずしも大国の企業ではない。ビールのインベブはベルギー、SABは南アフリカだ。衣料品店の「H&M」はスウェーデンで、鉄鋼の身たるはインドの企業である。
かつて戦後の焼け野原に生まれたソニーやホンダのような会社が世界企業へと羽ばたいていったように、これらの会社もまた知恵と才能と戦略によって世界の表舞台へと躍り出してきたのだ。

この本は小説ハゲタカで出てきたことが実際に起こりえるのか?
また、起らないのならなぜなのか?を書いているため、
この本を読む前には、是非とも下のハゲタカ3シリーズを読むことをオススメする。
僕もハゲタカを友人に進められて読んだら、止まらなくなり、ハゲタカ2、レッドゾーンと続けて読んでしまった。
それぐらい面白い小説だ。


できるビジネスマン気分にさせてくれる小説ハゲタカは下の3シリーズだ。


ハゲタカ上下
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ハゲタカ2 上下
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上の2シリーズ(4冊)についてはハゲタカを読んで気分を凄腕ビジネスマンにするで軽く僕の感想を書いてます。
そして、続きのレッドゾーンは下の写真です。


レッドゾーン上下
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ハゲタカ3シリーズの中の第3シリーズで中国と日本が舞台の物語だ。
映画化された原作でもある。
ハゲタカ2まで読んだ方にオススメです。
ネタバレするのを避けて軽い紹介のみとさせていただきます。

最後に

とつきにくいファイナンスを勉強しやすくするために気分を盛り上がる、そのツールが上の本ということで紹介をしました。
これと同じように何か苦手な物を克服するために、ツールとなるような物を探すというのは面白いかもしれない。
例えば、僕が街角で女性に声をかけるのが苦手の場合は、覆面をかぶることによって女性にバンバン声をかけることができるようになるようなことだろう。
こんなアプローチもありだよね。

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