クリエイターのためのロジカル思考法

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仕事柄、面白いWeb,映像を考えてお客さんに提案することがよくあるというか
そればかりをやっている
面白い物を考えるためには何が面白いのかを考える必要がある
そんな面白いものを考えるクリエーターはたくさんいる
その中で凄いクリエーターには2種類いると思っている
1つ目は天才クリエーター、2つ目はロジカルクリエーター

天才クリエーターは素敵なアイディアが出てきたしまう人たちだ。
天才だから、そんなに多くはいません

それ以外の凄いクリエーターはロジカルクリエーターと勝手に名付けてみる
そんなロジカルクリエーターの1つの思考方法である抽象化する思考方法があるので書いてみる


ロジカルクリエーターが使う抽象化する思考方法

ロジカルなクリエーターは面白いこと、素敵なことを発見したら
そのものがなぜ面白いのか、素敵なのかを考える
そして、そのものを抽象化してエッセンスを取り出すのだ

物事を抽象化してエッセンスを取り出しているのはクリエーターだけではなく
下のように落語の大喜利もこの思考方法を使っている

「夏」とかけまして「人気タレント」と解きます。
その心は「どちらも露出が目立ちます」

上の大喜利の場合は夏と人気タレントを抽象化して、共通している要素を抜き出して
その共通点を落ちにしている。
抽象化というのは、「夏」と言えばなんだろう?と自問すると、「熱い」、「ビールが売れる」、「みんな薄着」、「海」といろいろ連想できる。
それがここで言う抽象化ということにする。


抽象化する思考方法は活用方法

クリエーターの場合は、自分が面白いもの、素敵なものを考えるときに漠然と考えるのではなく
押さえるべきポイントを押さえたものを考えたほうが、良いものを作れる可能性が高まる。
その押さえるべきポイントを事前に自分の基準として持っておく必要があり、
その自分の基準を見つけるために抽象化する思考を使う

クリエーターに限らず物事の本質を見つけようとするときに使えると僕は思っている。
また、何か難しいことを抽象化し、シンプルにして自分で概念化することによって、
人に対して難しいことをポイントを押さえて説明ができる
この思考方法はビジネスマンにとっても強い味方になってくれるスキルの1つだと思う。

では、次は実際に自分はどう行うのかを書いてみる。


Step.1 自分が面白いと思うことを発見したときに面白い理由を考える

自分が面白いと思った物の中から、なぜ面白いのかの本当の理由を見つけることを行う
例えばお笑い番組を見て面白い思った
では、その番組が面白い理由を自分で抽出する
抽出したいのは表面的な理由ではなく、より深い理由だ

僕の場合はお笑い番組を見ながら、「なぜ面白いのか」と自問自答する
例えば、そこで"芸人が多数出てくるから"と出た答えに対して、再度「なぜ」と自問する
次は"次々と芸人が出てくるから常に期待感を提供する"と思う
結果、"期待感を持続させること"が面白いと感じている1つ要素と出てくる

例えば、下の動画を僕は最高に面白いと思ったので
動画と面白いポイントを僕なりに抽出してみる


例1:兄貴が誕生日プレゼントで激怒

16歳の誕生日にトラックをプレゼントされたスティーブン君が激怒

面白いポイントの探し方

1.日常で自分が遭遇したくないが客観視したい激怒と恐怖のシーンが面白い
動画を見ながら「なぜ面白いのか」を考えたら下の答えが出てきた
1回目のなぜ: あり得ないぐらい激怒している姿が面白い
答えに対してもう1回「なぜ」自問自答してみたら下の答えが出た
2回目のなぜ: 映像を通して現実に起こりそうだけど、あまり起こらないものを見るのが面白い

ホラー映画なんかもそうだろう、あんな怖いことが現実に起きて欲しくないが
蚊帳の外から見たいということがある
このコンテンツもそうだと思う
ボロボロトラックをプレゼントされ、バカにされたことで激怒している
16歳のスティーブン君はあり得ない怒りの感情を惜しげも無く出している
こんな人に激怒されるのは嫌だが、YouTubeで見るぶんには楽しめる

2.漫画でしか表現できないことを本当にやっているのが面白い
1回目の「なぜ」の答えが下
1回目のなぜ: オンボロトラックをバットで叩くのがビックリで面白い
答えに対しての2回目の「なぜ」の答えが下
2回目のなぜ: 自分ではやるチャンスがほとんどないことをやっているのが面白い

オンボロとは言えもらったばかりのトラックを金属バットで叩いたことのある人はそんなにいないだろう
そんな漫画でしか見たことの内容、言い換えれば自分ではやろうとしないことを実写で見るのは面白い


もう1つ、面白いと思った映像が下

例2:世界一かっこいいプロポーズ

ディズニーランドで付き合って1年のカップルのすごいプロポーズ

面白いポイントの探し方

1.突然、予想外のパフォーマンスをしちゃう
1回目の「なぜ」
1回目のなぜ: 突然、結構本格的なパフォーマンスするのが面白い
2回目の「なぜ」
2回目のなぜ: ミュージカルとは縁がなさそうな彼氏が突然ミュージカルをやってしまうビックリが面白い

ディズニーランドの通りの中で突然、プロポーズをするのは何となく雰囲気で分かるが
それからいきなり何人も巻き込んでミュージカルが始まってしまったのはびっくり!
さらにミュージカルもちゃんとしているから驚き!
彼氏がミュージカルを突然してしまうのがビックリだ

2.パフォーマンスだけど、真剣にリアルなことに挑戦
1回目の「なぜ」
1回目のなぜ: プロポーズが通常よりもすごすぎるのが面白い
2回目の「なぜ」
2回目のなぜ: 真剣にポロポーズをしているのに、エンタメ要素をふんだんに入れているのが面白い

ミュージカルは普通演技だが、これは彼女エリカへのリアルなプロポーズであり
それを真剣に行っているのが面白い


Step.2 自分が面白いものを考えるときに抽出した面白ポイントを満たすように考える

Step.1で面白い要素を抜き出してから、今度は自分が面白いことを考えるときに
抽出したポイントを満たすように考えれば、考え出したことが本当に面白い可能性が高くなる
さらに良いことは、他の人に自分が考えたアイディアが面白い理由を説明ができることだ
説明するときは自分が抽出した面白いポイントを説明すればいいだけだからね
だから、その説明を受けた人は自分の上司にも説明がしやすくなる


習得のためのポイント

このStep.1をできるだけ数をこなす。このような考え方に慣れているのならいいのだが
このような考えて方を知らない場合は繰り返し練習をすることで、だんだんいいポイントを抽出できるようになってくる
習得のためには、抽出したいものを見ながら、自分に「なぜこれは面白いのだろう?」と自問自答をする。
さらに、その質問から出てきた答えに対して「なぜ」をさらに自問自答する
そうすることで、物事の本質へとたどり着いていく
これの繰り返し練習だと僕は思っている


最後に

僕は今回紹介した抽象化思考方法はプレゼン資料を作るときと何かを分析するときによく使う。
なぜを繰り返したり、物事を分解して中身を抽出することをよくやっている
このようなプロセスを経ることで、プレゼン内容が深く、分かりやすくなり、プレゼンが通りやすくなると思っている。
勘と経験と度胸のKKDで仕事するのもいいが、このような考えるアプローチも使うと仕事効率が向上すると思う。ゆくゆくは仕事内容も変わると僕は思っている。

そして、クリエーター、デザイナーなど一般に方から見て右脳の要素をたくさん使っていると思われる人たちも、実は結構ロジカルに物事を組み立てて考えてたりする。
もちろん感性が鋭かったりもするが、ロジックと感性をかけ算することでクリエーター、デザイナーはすごいいい仕事をするのだろう。

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